大野葡萄畑のボランティア活動支援に参加しました。

2014/03/13

平成26年2月14日の積雪20cm近い大雪で、市内大野地区の葡萄畑ビニールハウスが倒壊しました。
大阪狭山市果樹振興会から大阪狭山市災害ボランティアネットに人的支援の要請があり、これを受けて南中円卓会議の有志十数名がボランティア活動支援に3月3日、4日(午前8:30~11:00)参加しました。

ボランティアの安全を穴地蔵様にお願いして一路、現場に向かいました。

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作業は倒壊したビニールハウスの撤去作業(ビニールの撤去、パイプの撤去、ワイヤー類の撤去)、損傷した木々の撤去などです。

倒壊した器材が乱雑に散乱しています。

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折れた葡萄の木、枝をのこぎりで切断します。

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残骸は数カ所にまとめられました。成木の太い幹が見られます。
残念なことだと思いました。

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ワイヤー類も数カ所に集められました。

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約2時間の作業により、きれいに整理されました。

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参加者は南中円卓会議、学生、市役所、社会福祉協議会などボランティア20数名で行いました。人手をかければ意外に早く作業が終わることが分かり、ボランティアの重要性を再認識し、慣れない作業で少しの疲労を感じながら、無事帰路につきました。みなさんお疲れ様でした!
今後、葡萄の木が元の姿に戻り、大野ぶどうとして販売されるまでに数年は必要との話ですので、その間の被災された方への支援協力を私たち地域の方、円卓会議で続ければとの思いを持ちました。 
 
 

 

ごみ焼却工場見学会が開催されました。

2014/03/07

平成26年2月26日に環境部会が計画した「ごみ焼却工場見学会」が開催されました。参加者20名で、快晴に恵まれて11時から16時まで、南河内環境事業組合の泉俊行さんの案内で、関連設備なども見学し、「ごみ」について勉強しました。
まず、マイクロバスの車中で環境部会の伊勢田さんからごみの量の実態、ごみ減量運動などについて配布された資料について説明がありました。
 
****市では「ごみ減ニュース」を発行し、ごみ減量の啓発活動を推進します。当市のごみの量は市民1人1日当たり約1㎏(平成24年度)で河内6市町村の中でも最も多く、大阪府でも高い水準になっています。1人当たり年間ごみ処理費用は1万5千円となっており、年間約9億円にもなります。ごみを減量することによって、税金を他の施策に活用することができます。当市では市民協働事業としてごみ減量対策推進会議が減量活動をしていますが、地域住民の理解と協力が必要です。

特に燃えるごみ、粗大ごみについてごみ減量による経費削減は次のようになります。
持ち込まれたごみは、入り口で重量を計算され、各市町村単位の年間総重量比で6市町村の年間負担額が決まります。
大阪狭山市のH24年度負担金は、443,974千円で、内訳は下記のとおりです。
施設費均等割        14,795千円
施設費人口割       140,726千円
処理量割          269,137千円
共通事務費・管理費割  17,235千円
シール負担金         2,081千円
市民一人当たり負担金は   7,701円。
ごみの排出量で増減するのが、処理量割で269,137千円、ごみを減量することで経費が削減できるのです。
昨年度の実績では、大阪狭山市の市民一人当たり、一日のごみの排出量(生ごみ・粗大ごみ)は、794gです。市の試算によると、
ごみ減量

▲10%   ▲80gで、24,810千円、
▲20%   ▲160gで、50,690千円
▲30%   ▲240gで、77,710千円
これだけ経費の削減が出来るのです。
1日80gなら簡単に出来ると思いませんか?浮いたお金は、円卓会議、自治会、老人福祉や子育てなどに使えます。(但し、議会の承認が必要で簡単には移せません?)
また、極論すると、ごみゼロを目指せば、ごみ収集はなし、焼却場も必要なしで、7億円程度の経費削減が可能なのです。

 市では平成40年を目標年度とした一般廃棄物処理基本計画を委員会で検討しました。その結果がパブリックコメント募集の段階になりました。詳細は市のホームページにありますので、みなさんのご意見をお願いします。****
 
 市立コミュニティセンターを出発して20分ほどで東池尻の資源再生センターに到着しました。
この施設は平成14年に54.6億円かけて設備を全面更新し、平成22年度から富田林市、大阪狭山市、河南町、太子町、千早赤阪村の構成団体からなっており、バキュームカーからのし尿の処理を行っています。当市は殆どが下水処理になっているために依頼比率は2.3%と少ないようです。10名の職員により24時間体制で運転されています。

職員の方から、設備の概要と汚泥資源化について説明を受けました。

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膜分離高負荷脱窒素処理方式という方式で200kl/日処理され、脱水汚泥、有機性廃棄物をもとに有機肥料を生産するとともに有機性廃棄物のリサイクルを行っています。平成24年度はし尿汚泥肥料52トン、汚泥発酵肥料211トンを生産し、農地還元したとのことです。後者は家庭菜園に適し、無料で提供されています。汚泥発酵肥料サンプルがみんなに配られました。

熱心に説明に聞き入る参加者

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また、閉鎖的であったし尿処理場のイメージを払拭するために、環境学習ルーム、パターゴルフ場などが市民に開放されています。写真左がパターゴルフ場です。

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この後、富田林の農業公園サバーファームに立ち寄り、昼食をとりました。シーズンオフでしたが、イチゴ狩りなどがされており、菜の花がきれいに咲いていました。

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マイクロバスに乗り20分ほどで、燃えるごみ、粗大ごみなどを焼却する富田林市大字甘南備にある第1清掃工場に到着しました。
南河内環境事業組合清掃工場は第1清掃工場、第2清掃工場があり、後者は河内長野市にあり同市の専用になっています。
 第1清掃工場は職員33名、嘱託12名、業務委託61名で運用されています。

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まず、職員から設備の概要について説明を受けました。

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 焼却炉は止めることが許されないので2炉あり、1炉当たり1日150トンの焼却能力があります。また、粗大ごみを粉砕する回転式破砕機(5時間当たり50トンの処理)、長尺もの用にせん断破砕機を備えています。この工場は昭和61年に建て替えが行われたそうです。
 特に環境面で考慮されていることは、排ガス対策(電気静電気による集塵機)、排水対策(有毒ガス除去装置)、防臭・防音対策であり、また、自動化・省力化の最新技術を導入しています。ごみの燃焼温度は900~1000℃であり、ダイオキシンは全く問題ないとのことです。焼却時に発生する余熱を使って、1000kWの蒸気タービン発電機により、工場内で使用する電力の60~70%を賄っているとのことです。

最新の制御室の説明を聞く参加者

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ごみピットの見学。ごみ、クレーンを使って撹拌する様子を見学しました。

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ビニールなどから出る塩化水素と消毒に使う苛性ソーダから工業塩ができます。
ごみ量200トンのうち1%、2トン/日の工業塩が精製されます。

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平成8年にシール制が導入され、また、人口も減っているがごみの量は変わらない。これは世帯数が減っていないのが原因かもしれないとの話もありましたが、今日の見学により参加者のごみ減量に対する意識が高まることを期待しながら、見学会を終了しました。お疲れ様でした!
終始、見学の案内をしていただいた、泉さんにお礼申し上げます。

 

 

南中円卓会議設立5周年記念「まちづくりを語る市民の集い」が開催されました

2014/02/17

1月18日13時30分からコミュニティセンター大会議室で南中円卓会議設立5周年を記念して「まちづくりを語る市民の集い」が開催され92名の方が参加されました。

この「集い」開催の目的は、平成21年2月11日に南中円卓会議が設立して5周年を迎えるに当たり、これまでの活動を振り返りながら「地域住民によるまちづくり」について市民の皆さんと語り、意見交換をして、さらに「南中円卓会議」の活動を発展させ、より開かれた「南中円卓会議」にしていくためです。

当日のプログラム

 アトラクション  「津軽三味線」    演奏 笑風会口野さん親子

(第1部 設立後5年間の活動)

 1.「まちづくり円卓会議創設の意図と目的」 大阪狭山市政策調整室理事 東 美好 理事
 2.南中円卓会議の設立と運営         南中円卓会議事務局代表  川竹 了 さん
 3.南中円卓会議5年間の活動         南中円卓会議前議長    金子 誠治さん
 4.南中円卓会議のNPO法人化と今後の課題 南中円卓会議議長     有田 之久さん

(第2部 参加者との意見交換)

司会(コーディネーター)は、南中円卓会議理事で大阪狭山市市民活動支援センター所長の白井 隆さんにお願いしました。

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 今回の「街づくりを語る市民の集い」の内容については、「南中円卓会議ニュース20号」(ホームページ南中円卓会議ニュース)をご覧下さい。

この集いに参加された方にアンケートをお願いし、42名の方から回答をいただきましたので、いかにその一部をご紹介します。

アンケート結果

設問1 「今後、どのような活動をするとよいですか?」

1. センター地区の路上駐車の一掃。歩道走行自転車の取り締まり。
2. 近大病院の撤退など負の状況に伴い一層の地域活性事業が必要になる。
3. 若年層の参加促進は急務。
4. 水道管付け替えや道路の改修などの予定・計画を含めて南中校区にかかわる市政を「ニュース」にのせてほしい。
5. 市の事業との連携を積極的、ていねいにしてほしい(南中区位の自治会ができるように)
6. 狭い当市でも、昨年は3人交通事故死と聞きました。危険個所に目配りを。当市では年に12人くらいの自殺者があるそうです。住みよい街づくりに配慮、対策を。
7. NPO法人となり、毎年の狭山池まつりに積極的に参加(出店など)
8. イベント的活動から計画的継続的なまちづくり活動へ進展を。最終的には市民運営の区役所へ。
9. 避難場所の開設、応急救護所も同時に開設。
10. 元気クラブに参加しております。これからも皆さんと協力して長く続けたいと思います。
11. 地域の活性化に関する活動を期待。

設問2 「NPO法人と課題」について、気になった点があったら下にお書きください。

1. 市民の声をよく聞き、長期的発展と住みやすい街づくりを進めてほしい。
2. これは画期的なことと思っています。ただし、会計監査をしっかりやっていただきたい。議員とは一線を画すこと。
3. 行政の縛りがあるとは思うが、今後遠慮することなくどんどん行動を起こしてもらいたい。
4. 大阪狭山市が動いてくれないので、近大病院救命センターが堺市泉ヶ丘駅に移動するまでに狭山南第二小学校に救護所開設を市に言ってほしい。開設しないと将来大地震が起こり避難場所が開設できない。
5. NPO円卓会議と他グループ(自治会、老人会・・)との関係がよくわからなかった。(相乗効果が必要)

設問3 「パネルDISCUSSIONに関し、ご意見をお書きください。」
  
1. “サロンみらい”の利用方法
2. 一般参加者からの意見が活発に出て、いいまとまりになった。
3. 市役所担当者の参加は有意義であった。
4. 時間が少なかった。
5. 時間に制約があり、解決は中途半端になり、むずかしい問題。
6. 小さくまとまらないで大きなビジョンを揚げて活動していただきたい。
7. 質問者には事前に要旨をまとめて提出させるようにすべき。
8. 発言役員さんのお話は歯切れ滑舌よく、さすがと拝聴。ただ役員を独占せず、後進に道を譲るということも考えていただきたい。地区長など長期独占しているところが多い。役員の長期化で問題発生した「地区」もある。
9. 市が無関心を示すのはよくないと思った(空き家等の対施策)。
10. 防災問題は広域で考える必要があると市民の質問でよくわかった。近大病院は狭山としてもっとケア、重視する必要があったのではないか。

設問4 「その他円卓会議へのご意見をお書きください。

1.自治会活動にもっと力を入れて。
2.人材確保の具体的な方法をプロジェクトで検討すべき。
3.自治会を通じて円卓への意見集約(多くの意見集め)をしてほしい。
4.マナー改善(路上駐車、歩道の自転車通行)的なものの取り組み。単身世帯の緊急時共助を考える。
 活性化の問題も緊急の課題。
5.”カフェみらい”を南中の空き教室を使ってもう少し規模を大きくすれば。世代交流の場にも、防犯対策上も意義があると考える。
6.市議会と連携して、南中学校区選出の議員でNPO主催の市政報告会をされたい。
7.市の人手が足りない部分をボランティアを使ってやろう、そのための費用を500万円出しますなどとみみっちいことで「ミニ市役所」になるはずがない。5億円なり、10億円を出させて「円卓地域自治」をしてください。教育にも道路にも耐震対策にもいかようにも使ってくださいと毎年やれば、NPOの目的は一挙に達成でき、住民すべてが関心を持ちます。すぐ解決する事業が多いと思います。
今のままでは、自治会に入らない20%の人は円卓にもあまり関心を持たないでしょう。
8.子供の活動(楽しみ活動を中心に)を円卓が盛んにする取り組みが必要です。できれば中、高、大学も。
9.近大移転について「円卓」はどう対処するのか。
10.①防災・減災の組織強化、②帰宅難民(南方面への)救援対策、③無所属の市会議員の擁立、④なんでも「市役所」でなく、市民のできることは市民で、⑤高齢者の活用。
11.地産地消活動の準備をしています。4月に体制が整う予定ですので、朝市等で連携お願いいたします。
12.自治会、市民を巻き込んだ円卓会議へ発展を祈る。
13.いろいろ参考になりました。オープニングがよかった。
14.防犯・防災に今後力を入れてほしい。
15.NPO円卓会議の活動が全国のベストプラクティスになるよう希望。

 

 

新年第1回目の元気クラブがスタートしました。

2014/01/16

1月14日、新年第1回目の元気クラブが始まりました。
いつものように、中谷三友紀さんのあいさつの後、9時50分から元気にラジオ体操の歌とラジオ体操が始まり、参加者80名の元気体操がスタートしました。

中谷三友紀さんのあいさつを聴く受講生

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まずラジオ体操でからだをほぐしました

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今年も元気クラブストレッチ体操頑張りましょう

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10時からは島田病院(はびきのヴィゴラス)大木先生(健康運動指導士)の指導のもとに元気体操が始まりました。

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たっぷり1時間半のストレッチ体操で参加者は汗ばむほどでした。

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今期の元気クラブも残り3カ月を切りましたが、“こけない元気なからだ作り”を目指して今年も頑張ってください。

 
 

新年明けましておめでとうございます

2014/01/07

いつも南中学校区地域コミュニティ円卓会議(南中円卓会議)の活動へのご支援とご協力誠にありがとうございます。

今年も昨年以上に人と人との交流を通して、南中学校区のまちづくり活動を活発に行いたいと思います。
どうか、皆様方のご支援とまちづくり活動へのご参加をよろしくお願いいたします。

 

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なお、“サロンみらい”は本日1月7日に開所いたしました。
円卓カフェは、明1月8日午後からオープンいたします。
どうか今年もお気軽に“サロンみらい”にお立ち寄りください

 

 

 

認知症に関する健康講演会が開催されました。

2013/12/05

11月30日市立コミュニティセンター大会議室で「認知症」に関する健康講演会が開催されました。今回は認知症について近畿大学医学部の先生方に「認知症とは」「認知症の画像診断」について幅広いお話をしていただきました。

講演1:認知症とは

 まず、近畿大学医学部リハビリテーション科、メンタルヘルス科講師花田一志先生が「認知症とは」と題したお話をされました。

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スライドを使って、認知症の所見、物忘れとの違い、認知症の原因になる病気、認知症の予防、進行を遅らせる新薬などについてわかりやすく説明していただきました。
内容の詳細は下記に示します。

1.高齢化の現状
  65歳以上の高齢者は1985年で10%、2005年で20%、2010年で23%、2035年では33%と増加する。高 齢者絶対人数の推移は2020年から飽和状態になるが、全人口が減少するために高齢者比率は漸増する。
 2060年では人口8000万人、高齢者比率40%と推定されている。
 現在、高齢者の認知症の推計は15%、2012年時点で約462万人に上る、また、軽度認知障害の高齢者も約 400万人いると推計され、4人に一人が認知症の予備軍となるので、早急な対策が望まれる。

2.認知症とは(DSM-Ⅳより)
 ①記憶障害がある
 ②失語、失認、失行、実行機能障害の一つがある
 ③ ①と②のために生活に支障がある
 ④ ①と②の原因として脳などの身体疾患がある
 ⑤意識ははっきりしている

3.一般的な認知症の所見
 何度も言う、言葉がでない。薬の管理ができない。だらしなくなったなど

4.物忘れと認知症の違い
 単なる物忘れ:置き忘れ。何を食べたかを忘れる。人の名前が出てこない。場所、日付は分かる。判断は できる。計算はできる。体験の一部を忘れる(きっかけがあれば思い出す)。
 認知症の物忘れ:内容のすべてを忘れる。食べたことを忘れる。人の顔を忘れてしまう。場所、日付が分 からない。判断ができない。計算ができない。体験のすべてを忘れる(完全に記憶が抜け落ちる)。

5.認知症の原因になる病気
 ①正常圧水頭症 ②脳腫瘍 ③甲状腺異常 ④レビー小体病 ⑤アルツハイマー

6.アルツハイマー
 アミノベータ核 ⇒ タウ蛋白が暴走し始める ⇒ 神経細胞が死んでしまう(お城の崩壊の例えで説明)
  現象:年月日が分からなくなる ⇒ 季節感がなくなる ⇒ 同じものを買うようになる ⇒ トイレの場所が分からなくなる(入口の判別ができなくなる)
  検査方法:心理検査、血液検査、CT・MRI、SPECT・PETなど

7.よくある質問
(1)さっき言ったことを忘れる、何度言っても理解しないなどの対応の仕方
  ①一つ一つ伝えましょう ②丁寧に話す(ゆっくり話す)
(2)診察やデーサービスに行こうとしない時の対応の仕方
  ①家族、介護者が一緒に行く ②かかりつけ医者から勧める ③ヘルパーさんから誘う
(3)進行を遅らせる薬は?
  ①アリセプト:もっともよく使われている薬、朝1錠+胃薬を処方
  ②レミニール:不眠の副作用あり
  ③イクセロン:貼り薬
  ④メマリー:中高度のアルツハイマー向けの薬(神経の雑音を避ける薬)
 ①~③は軽度のアルツハイマー向けの薬(アセチルコリンを補充:機械に油を注すようなもの)。
 ②~④は2011年発売の新薬である。

熱心に先生のお話に聞き入る聴講者

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8.予防
(1)一次予防:発病を防ぐ
  ①高血圧治療 ②血管性認知症を防ぐ ③生活習慣病の予防
(2)二次予防:早期発見し薬を投与

9.一次予防について
  ・頭を使う(何事にも興味をもつ、相手のことを想いながら生活する、
TVの見方:突っ込みを入れる、内容を人に伝えるなど)
  ・食事を工夫する(認知症に良い食事:EPA,DHAを含んだ食材、成人病になりにくい食事など)
  ・運動をする(全身運動:散歩、ストレッチ、ラジオ体操など)

10.コントロールできない危険因子
  ・年齢:年齢と共に増加
  ・性別:女性に多い

11.コントロールできる保護要因
  ・高脂血症 ・糖尿病 ・高血圧 ・肥満 ・タバコ ・頭部外傷 ・悲観的性格
  ・ビタミン欠乏(B、C、E、葉酸、ニコチン酸) ・抗炎症剤(リュウマチに使われるロキソニン)   ・魚(DHA:ドコサヘキサエン酸、EPA:エイコサペンタエン酸) ・飲酒は適量ならよい方向に向く  (ワイン250ml2杯、酒1合) ・銀杏エキス、カレーなどが効果的 
・睡眠時間は4.5~7.5時間が適当(90分の倍数)

12.認知症予防の運動
  (1)有酸素運動 脈拍は通常の1.2~1.4倍が効果的である。
  (2)拮抗運動が脳を活性化する ⇒ 前がパー、胸がグー。前がグー、胸がパー など。
  (3)フリフリグッパー運動 ⇒ 足を肩幅に広げ、腰を回転しながらグー、パーを行う。
  (4)手先を動かす ⇒ 字を書く、何かを作る。
  (5)黙っていないで声を出す。

13.まとめ
  (1)アルツハイマーに対して早めに意識を持つ。
  (2)予防は毎日続けられるように日常生活に組み込む。
  (3)しんどいことは続かない。興味のあること、楽しいことを毎日少しずつ行う。
  (4)頭によいサプリメントはないので注意を要する。

 

講演2:認知症の画像診断

次に、近畿大学医学部 附属病院早期認知症センター教授石井一成先生から「認知症の画像診断」のお話がありました。
 検査方法、新しいPET検査などについて、また、画像診断結果をスライドで詳しくわかりやすくご説明いただきました。

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内容の詳細は下記に示します。

1.検査方法
 (1)形態検査 ⇒ CT(放射線を使う)、MRI(磁気共鳴原理を使う)
         この検査では脳の萎縮の程度を検査する
 (2)機能検査(核医学検査)⇒ SPECT、PET
         この検査では放射線薬剤(ラジオアイソトープ)を身体に入れる。
         放射線量は4ミリシーベルト程度であり胃のX線検査と同量で身体への影響はない。
     SPECT:脳の血流を検査する
     PET :脳ブドウ糖代謝を検査するFDG-PET
         アミロイドイメージング検査(研究段階)
  FDG-PETはブドウ糖の消費を見る(FDGは検査前に静脈注射する放射線が出るブドウ糖の薬 であり、がん細胞にも集まる)。
①がんの検査 ②脳の検査 に使われる ⇒ 認知症ではブドウ糖を使う量が減る。

2.認知症に関係する脳の部位
  ・海馬 ⇒ 新しい記憶に関係
  ・後部帯状回 ⇒ 空間認識や記憶などに関係
  ・頭頂葉 ⇒ 言語による表現、行動、空間認識など
  ・前頭葉 ⇒ 行動をおこすこと(運動・意思など)に関係

3.認知症画像診断の流れ
(1)MRI検査でわかること
  ①慢性硬膜下血腫 ⇒ 血腫の部位を発見
  ②特発性正常圧水頭症(脳室に水がたまる) ⇒ 歩行障害、認知障害、失禁等
       治療としてはチューブを体内に入れて水を体内に戻す。
  ③脳の萎縮
 アルツハイマー病の初期段階は正常、MCI(軽度認知症機能障害)、アルツハイマー病の段階になり、
 MRI検査の脳の萎縮程度、FDG-PET検査でのブドウ糖の代謝の低下の程度で判別できる。
(2)レビー小体型認知症
  パーキンソン病の仲間、アルツハイマー病と比べると20%位の数の患者がいる。
  特徴としては、
  ①認識機能の変動
  ②幻想体験
  ③パーキンソン病的症状
  この病気は、FDG-PETで後頭葉のブドウ糖代謝低下をみれば判断できる。
(3)新しいPET検査(アミロイドPET、アミロイドイメージング検査ともいう)
   11C-PIB(放射線薬剤)を投薬して検査する ⇒ アルツハイマー病の予言ができる(アミロイドが脳にたまるとアルツハイマー病の原因になり、発病20年前から脳に溜り始めると言われている)。
(4)近畿大学のもの忘れ診断外来
    ①FDG-PET検査       自由診療 46,000円(消費税別)
    ②アミロイドPET検査     研究段階につき無料
     (現在大阪府内では近大と市大のみ検査可能)

 

質疑の時間では次のような質疑応答がありました。

1.前頭側頭認知症について ⇒ 側頭は記憶を司る
2.味覚障害について ⇒ 亜鉛が少ないと味覚障害が起こる。認知症とは関係ない。
3.アポリポ蛋白の検査 ⇒ 阪大で検査できる
4.貼り薬の部位 ⇒ 背中、足など
5.動脈瘤、ペースメーカー装着者は検査できない
6.リバスタッチ ⇒ 軽中度のアルツハイマー型認知症の進行抑制貼り薬。効果は認定されていない。副  作用に注意が必要。

約130名の聴講者は始終熱心に聞いていました。これを契機に認知症の理解が深まり、予防、早期発見、治療などへの心構えができたらよいなぁと思います。

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用語の説明
DSM-Ⅳ :Diagnostic and Statistic Manual of Mental Disorders
精神障害の診断・統計マニュアルの第4版
CT   :Computed Tomography  コンピュータ断層撮影
MRI   :Magnetic resonance imaging 核磁気共鳴画像法
SPECT :Single photon emission computed tomography
       単一光子放射断層撮影
PET   :Positoron emission tomography 陽電子放出断層撮影
FDG-PET:18F-fluorodeoxy glucose (FDG)- PET
MCI   :Mild cognitive impaiment 軽度認知機能障害
11C-PIB :Pittsburgh compound B アミロイドイメージング剤

 

 

 

南中円卓会議第10回定期総会が開催されました。

2013/11/20

 11月9日13時30分から、市立コミュニティセンター大会議室で南中円卓会議第10回定期総会が開催されました。
38名の代議員(内4名は委任状による)の参加の下3議案が報告・説明され、いずれも承認されました。

【第10回総会の式次第】

(1)議長あいさつ
(2)総会メンバー紹介
(3)[第1号議案]南中円卓会議の経過報告
1)本年度事業進捗(事業内容、予算執行状況)
2)理事会報告(第46回~第50回理事会議事録)
3)部会など活動報告
4)事務局
①運営費および広告費など予実算
②コミュニティカフェ運営
③元気クラブ:第5期実施結果と第6期の継続
(4)[第2号議案]平成26年度事業提案テーマ
①円卓会議推進事業
②コミュニティカフェ事業
③防犯・防災事業
④環境事業
⑤地域コミュニティ交流事業
⑥地域コミュニティ醸成事業
⑦子ども育成事業
⑧地域活性化推進事業
(5)[第3号議案]
NPO法人南中学校区円卓会議設立と平成25年度末現南中円卓会議の解散
(6)その他連絡事項
1)市の指名業者にNPO法人南中円卓会議を登録する予定
2)健康講演会開催について
11月30日(土)午後2時よりコミュニティセンター 4階大会議室
テーマ①「認知症とは」(近畿大学医学部  花田 一志 先生)
テーマ②「認知症の画像診断」(近畿大学医学部  石井 一成 先生)
3)南中校区地域一斉美化清掃  12月1日(日)9時~

定刻13時30分に、事務局浅野さんの司会で総会が始まり、南中円卓会議議長有田さんのあいさつと式次第に沿って議事が進行しました。

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以下、当日説明に使われたスライドで内容をご紹介します。

まず第1号議案から 20131114161607695

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部会やワーキンググループなどの活動報告では、半年間の実績を限られた時間内で報告するため各報告者は苦労されていました。

防犯・防災部会の活動報告をする有田議長。

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環境事業内容を説明する環境部会代表 今瀧さん

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環境部会の報告内容は、平成25年度の活動報告とともにブログの別テーマに報告しますので、そちらもご覧ください。
コミュニティカフェ事業のカフェ実績を報告する“サロンみらい”管理運営委員長の今枝さん。

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 第2号議案では平成26年度の南中円卓会議事業について提案内容が提案部会代表から説明され、審議されました。
事業提案する予算総額は“4,995,620円”で、NPO法人南中円卓会議としての事業提案となるため、会場費や関係するボランティアの傷害保険などが平成26年度から事業予算に追加されるため、これまでより増額となりました。

 平成26年度南中円卓会議提案事業と申請予算

    事業総額           4,995,620円
① 円卓会議推進事業      1,980,320円
② コミュニティカフェ事業    1,235,000円
③ 防犯・防災事業          214,000円
④ 環境事業              262,000円
⑤ 地域コミュニティ交流事業    166,000円
⑥ 地域コミュニティ醸成事業    700,000円
⑦ わくわくフェスティバル事業    30,000円
⑧ 子ども育成事業(工作教室)    95,500円
⑨ 地域活性化推進事業       300,000円
⑩ 子ども育成事業(絵画教室)    12,800円 

 ①の円卓会議推進事業「1,980,320円」および②のコミュニティカフェ事業「1,235,000円」について、その内容が次のスライドで説明されました。

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20131114161610837 地域コミュニティ交流事業とわくわくフェスティバル事業を説明する地域コミュニティ部会代表 坂上さんと、福祉・青少年健全育成部会代表の 林さん。

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    地域コミュニティ醸成事業と地域活性化推進事業を説明する元気クラブ代表 中谷さんと、地域活性化推進ワーキンググループ代表 木下さん

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子ども育成事業(夏休み親子工作教室)の事業予算説明をする斎藤副議長と、次の第3号議案の内容説明する川竹事務局長。

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連絡事項として、11月30日午後2時から市立コミュニティセンターで行われる「認知症」に関する健康講演会について、担当の今谷さんから説明があり約2時間30分の総会が終了しました。

健康講演会について説明する今谷さん

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NPO法人南中学校区円卓会議第1回理事会の開催

 総会終了後、NPO法人南中円卓会議の第1回理事会議引き続き行われ、有田理事長の司会の下、事務局長の任命、理事の担当業務などが承認され、組織の承認と正会員などの入会手続きなどが討議されました。

     NPO法人南中円卓会議第1回理事会で討議する新役員(理事・監事)

DSC05900(H) DSC05901(H)

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南中円卓会議のNPO法人登録が完了しました。

2013/10/31

 7月に所管庁である大阪狭山市に提出しました特定非営利活動法人南中学校区円卓会議(略称NPO法人南中円卓会議)の認証申請は10月8日に認証されました。
 その後10月16日に法務局堺支局に法人登記を行い登記が完了し、念願の法人組織として活動することになりました。

  DSCN0567(H)登記証明書1ページ(全体)

 DSCN0573(H)登記証明書1ページ(部分)

 DSCN0574(H)登記証明書1ページ(部分)

  DSCN0569(H)登記証明書2ページ

 

 今後、平成25年度は現在の南中円卓会議の活動を継続して行うとともに、並行してNPO法人南中円卓会議は法人としての組織基盤を固める活動や平成26年度事業の具体的な実施計画を立案します。
 平成26年度は、現在の南中円卓会議の活動は終了し、NPO法人南中円卓会議として新たな街づくり活動に入ります。

 

 

 

秋祭りで大野だんじりを激励しました。

2013/10/25

 10月12日と13日は大阪狭山市恒例の秋のだんじり祭りが市内で行われました。
 南中学校区(南中校区)では、大野地区がだんじりで祭りに参加しています。

 12月13日に市内連合のだんじりが南中学校区内をねり歩くのに先立ち、12日(土)午後には大野地区のだんじりが南中校区中心地区の商店街をねり歩くので、南中円卓会議有志で大野地区だんじりの皆さんを激励することにしました。

 

DSC05607(H)ハーティ「マツゲン」前の大野地区だんじり

 DSC05606(H)大野地区だんじりの責任者である井上地区長

(写真前列左から3人目)と南中円卓会議有志

井上地区長は南中円卓会議理事長も兼務しています。

 

DSC05616(H)激励の後、だんじりは再スタート

 DSC05610(H)(写真上、下) 女性や子どもたちも参加しただんじりの曳き手

  DSC05613(H)だんじりは商店街からバス通りへ

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 いつ見ても勇壮なだんじりに興奮したひと時でした。

 

 南中円卓会議エリアに伝統のある「だんじり」があることは、大野の農産物の栽培や全国的なブランドになっている「大野のブドウ」とともにわたし達が誇るべき財産です。これからもこのような地域の特性を生かしたまちづくりを目指したいと思います。
 

 

 

南中円卓会議青色防犯パトロール隊の新たな活動が始まりました

2013/10/16

 10月11日(金)、念願の青色防犯パトロールカーが市から貸与され、南中円卓会議青色防犯パトロール隊としてパトロール活動が市から委嘱されました。

<DSC05598(H)貸与された青色防犯パトロールカー

 午後2時半ごろ、市立コミュニティセンターの駐車場で市民協働・生涯学習グループの田中課長と古頃主幹から青色防犯パトロールカーの引き渡しと有田南中円卓会議議長への委嘱状の授与が行われました。

 

DSC05589(H)引き渡し式に参加した市と南中円卓会議の皆さん

 DSC05594(H)田中課長から有田議長への委嘱状の授与

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防犯パトロール出発のためのステッカー貼り付け

 DSC05599(H)貸与された青色防犯パトロールカーによる南中防犯パトロ
ール隊の初出動(運転手は公団狭山住宅の西本地区長)

 これまでは、防犯・防災部会が安全安心のまちづくり活動の一環として、毎週月曜日は、市(市民協働・生涯学習グループ)の職員が運転する青色防犯パトロールカーに南中円卓会議のメンバーが同乗してパトロールを実施し、毎週金曜日は部会員の自家用車で運転・同乗とも南中円卓会議のメンバーが担当してパトロールを実施していました。
 今後は、運転手・同乗者とも南中円卓会議のパトロール隊が貸与された青色防犯パトローカールに乗り込み、南中地区内循環パトロール回数も増やして、新たな安全安心のまちづくり活動を行います。

 

 

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